日々徒然

東京都庭園美術館茶室

少し前のことですが、白金台にある東京都庭園美術館の茶室“光華”でガラスの茶器展が開催されていましたので、お散歩がてら立ち寄りました。

8月上旬の真夏日、麻布から坂を上がり白金台へ。溶けそうな暑さでしたが、庭園美術館の中は都会とは思えない静けさと涼しさに包まれていました。

 

庭園美術館の中にある茶室“光華”は、私が所属する武者小路千家の茶人中川砂村が設計し昭和11年に上棟しました。“光華”という名は、朝香宮殿下の命名だそうです。茶室は小間、広間、立礼席の三席の小さな茶室で、今回は立礼席から入り、広間に展示されていました。

広間の床の間に掛軸と花入と香合が。

花入のゆらゆら。香合の蟹と金魚、可愛らしい。
 

ガラスの茶器の展示は見た目も涼やかでした。お茶の世界では見立てといって他のものを転用することも多々あります。今回の建水はサラダボウル(これはよくありますね)ですが、写真には写っていませんでした。ごめんなさい。。。

広間の反対側のお庭を眺めますと、手水鉢の向こうに池が広がり、涼しさを運んでくれていました。

 

少しご報告が遅くなりましたが、真夏のお散歩の一風景でした。